pentaglyph とは?
pentaglyph は、テンプレート・ディレクトリレイアウト・単一の正本ワークフローからなる ドキュメントスキャフォールド(足場)です。5 つの業界標準 を 1 つのプロジェクト構造に 束ね、人間と AI エージェントの両方が同じやり方で辿れるようにすることが目的です。
名前はギリシャ語の penta(5)+ glyph(彫り込まれた記号)から取っています。 5 つの 対等な 標準を 1 つの opinionated なレイアウトに刻み、さらに 6 つめのスロット として Project Engagement Layer(PEL) が、コンサル業務でよく使われる 8 つの クライアントコミュニケーション・プリミティブを 1 か所にまとめます。
5 つの標準
Section titled “5 つの標準”| # | 標準 | 役割 | 正本リンク |
|---|---|---|---|
| 1 | arc42 | アーキテクチャドキュメント — 12 セクションのテンプレート | arc42.org |
| 2 | C4 model | ソフトウェアアーキテクチャの可視化記法 | c4model.com |
| 3 | MADR v3.0 | Markdown Architecture Decision Records | adr.github.io/madr |
| 4 | Diátaxis | テクニカルライティングの 4 象限モデル | diataxis.fr |
| 5 | TiSDD | サービスデザイン手法(ペルソナ・ジャーニー・ブループリント) | thisisservicedesigndoing.com/methods |
| 6 | PEL (バインダー) | クライアント業務向け 8 プリミティブを 1 か所にまとめる | per-primitive URL は template/docs/STRATEGY.md §2.6 |
外部の標準は正本のまま扱います。pentaglyph は 6 つめの「対等な独自標準」を作りません。 スロット 6 は、既存のプリミティブ(Inception Deck、GitLab Handbook の週次更新、 Atlassian 週次ステータス、Basecamp Heartbeat、Amazon 6-pager、Now-Next-Later、DACI、 RAID、PR-FAQ)を組み合わせて 1 か所にまとめるバインダーです。
pentaglyph が付け加えるもの
Section titled “pentaglyph が付け加えるもの”標準があるだけでは、システムにはなりません。多くのチームは arc42 だけ、Diátaxis だけ、 MADR だけ をバラバラに導入してしまい、結果として 3 つの中途半端な慣習 と 合意されていないライフサイクル、そして どこに書けばよいか分からない AI エージェント を抱えることになります。pentaglyph が足すのは次の 4 つだけです:
- 具体的なファイルレイアウト — それぞれの標準を
docs/配下のディレクトリに 1 対 1 でマップ。配置の予測可能性を最大化します。 - 単一の正本ワークフロー (
docs/WORKFLOW.md)。 人間と AI に いつ何を書き、どこに置き、どのライフサイクル状態 (Draft → Active → Superseded → Archived)を通すか を指示します。 - ディレクトリごとの
README.mdに明示的な AI 向け指示を置く。 プロジェクトの予備知識ゼロの LLM でも、正しい場所に新規ドキュメントを置けます。 - Bun ベースの CLI (
cli/)。 新規プロジェクトのdocs/を、プロファイル・言語・AI ターゲットの オプション付きで scaffold します。
クイックスタート
Section titled “クイックスタート”bunx --bun @uyuutosa/pentaglyph init ./my-project --profile=standard --ai=claudeこのコマンドで以下が生成されます:
./my-project/docs/— 5 つの標準すべてのテンプレートを含むキット一式./my-project/.claude/rules/documentation.md— Claude Code 用の auto-load ルール
あとは ./my-project/docs/AI_INSTRUCTIONS.md と ./my-project/docs/WORKFLOW.md を
開いてください。必要なことはそこに全部書いてあります。
pentaglyph が向いている人
Section titled “pentaglyph が向いている人”- アーキテクチャ・判断・ユーザー向けドキュメントを標準化したいエンジニアリングチーム。 自前のスキャフォールドを書く時間を節約したい場合に。
- AI 統合が進んだチーム(Claude Code、Cursor、Copilot Workspace 等)で、 AI が自走できるドキュメント構造を必要としている場合に。
- 技術ドキュメントと並行して、クライアント向け成果物(ステータスレポート・ 判断ログ・6-pager 等)を同じリポジトリで運用したいコンサル / アドバイザリ業務に。
pentaglyph が向いていない人
Section titled “pentaglyph が向いていない人”- すでに成熟した社内ドキュメントシステムがあり、運用に満足しているチーム
README.md1 ファイルで十分な単一ファイルプロジェクト- 確立された複数のオープン標準を組み合わせる方針ではなく、単一の独自標準 を採用したいチーム (pentaglyph は意図的に upstream の標準を尊重する設計です)
次に読むもの
Section titled “次に読むもの”- 30 分チュートリアル — PRD → ADR → モジュール詳細設計 → ペアになったドキュメント付きのコード、までを一気に体験できる最速ルート
- なぜ pentaglyph が存在するのか — 設計の動機と、 ドキュメント標準のエコシステムでどの隙間を埋めるのか
- Claude Code との使い方 — AI エージェント ワークフロー、auto-load ルール、プロンプトパターン