pentaglyph を Claude Code で使う
このガイドが解く問題: Claude Code がインストールされていて、プロジェクトは
pentaglyph init … --ai=claudeで scaffold 済み。Claude に「docs をどこに置くか推測する」のではなく「実際にキットを 使わせる」にはどうすればよいか?
これは how-to であってチュートリアルではありません。pentaglyph init を 1 度走らせた前提で書いてあります。まだなら先に getting-started チュートリアル を。
--ai=claudeで初期化。これで.claude/rules/documentation.mdが auto-load ルールとしてインストールされる- セッションごとに 1 回、Claude が
docs/AI_INSTRUCTIONS.mdを読んだことを確認 - 定常 4 作業(doc 執筆・diff 監査・PR レビュー・ADR supersede)には プロンプトクックブック の 4 プロンプト を使う
- Claude がしくじったら、記憶ではなく
docs/WORKFLOW.mdを引用して指摘する
1. auto-load ルールが入っているか確認
Section titled “1. auto-load ルールが入っているか確認”pentaglyph init … --ai=claude で次が作られているはず:
.claude/rules/documentation.mdこのファイルは Claude Code に「docs/** を触ったときは、先に docs/AI_INSTRUCTIONS.md と docs/WORKFLOW.md を読め」と指示する短いポインタです。Claude Code は working directory が一致するときに自動で load します。
確認:
cat .claude/rules/documentation.md | head -20ファイルがなければ --force で再実行:
bunx --bun @uyuutosa/pentaglyph init . --profile=standard --ai=claude --forceなぜこれが重要か: auto-load ルールがないと、Claude は
docs/を汎用 Markdown ディレクトリとして扱い、独自レイアウトを発明し始めます。このルールこそが pentaglyph を「AI-friendly」ではなく「AI-native」たらしめている部品です。
2. セッションの正しい開始
Section titled “2. セッションの正しい開始”ドキュメント作業を含む新規セッションの最初の 1 メッセージは、Claude を pentaglyph の 2 ソースファイルにアンカーさせるべきです:
「
docs/AI_INSTRUCTIONS.mdとdocs/WORKFLOW.mdを読んで。今後docs/配下を作成・変更するときは、そのプロトコルに従って」
これを言うのは セッションにつき 1 回 だけ。一度 Claude のコンテキストにこの 2 ファイルが入れば、auto-load ルールが残りの会話の間スコープに留めてくれます。
このステップを飛ばしても、Claude は auto-load ルールだけからルールを推論する かもしれません が、最初にフルソースを読ませた方が品質は明らかに高いです。
3. 定常 4 作業
Section titled “3. 定常 4 作業”Claude とのドキュメントやり取りはほぼ 4 作業のどれかです。それぞれ プロンプトクックブック にテンプレがあります。下では 何を期待すべきか を示します。
3.1 新規 doc を書く
Section titled “3.1 新規 doc を書く”あなた: 「OAuth を実装するところ。PRD を書いてから、OAuth をセッションクッキーより選んだ ADR、それからモジュール詳細設計を書いて。配置とテンプレートは pentaglyph ルールで」
Claude は:
- Template 2、5、3 を読む
- 出力を
docs/arc42/03-context-and-scope/prds/oauth.md、docs/arc42/09-decisions/NNNN-adopt-oauth.md、docs/detailed-design/auth.md(あるいはWORKFLOW.mdが解決する等価パス)に配置 - 3 ファイルを相互リンク
Claude が docs/specs/ や発明した場所に置いた場合、止めて引用: 「WORKFLOW.md §1 には PRD は arc42/03-context-and-scope/prds/ の下と書いてある。動かして」
3.2 コード diff を監査する
Section titled “3.2 コード diff を監査する”変更を stage したあと:
あなた: 「私の staged diff を見て。この PR は pentaglyph の code change → doc change ルールを満たしてる? 漏れている doc 更新をリスト、WORKFLOW.md §2 を引用」
Claude は:
git diff --cachedを inspect- §2 のマッピング表をたどる
- PR を承認、あるいは漏れをリスト(例: 「
src/auth/handler.tsを変えたけどdocs/detailed-design/auth.md§3 endpoints を更新してない」)
これがキット全体で最もレバレッジの高いプロンプトです。全 PR の前に実行を。
3.3 PR をレビューする
Section titled “3.3 PR をレビューする”オープンな PR(自分のものでも他人のものでも)に対して:
あなた: 「feature/oauth を pentaglyph ルールに照らしてチェックして。テンプレートは尊重されてる? Accepted ADR は触られてない? front-matter は valid? ADR なしでコードに暗黙の判断が埋め込まれてない?」
Claude がフラグする項目:
AcceptedADR 本文への編集(禁止 ―― supersede すべき)- durable docs での front-matter 欠落
- ADR に値する、コードに埋め込まれた暗黙の判断
- 実際のコード変更と乖離した doc 更新
3.4 ADR を supersede する
Section titled “3.4 ADR を supersede する”あなた: 「ADR-0007 は SQLite を使うと書いてある。PostgreSQL に migrate する。0007 を supersede する新 ADR を書いて、0007 の front-matter を Superseded by NNNN に更新して。0007 の本文は編集しないで」
Claude は:
- 次の番号を選ぶ(例: 0024)
- 新ファイルの metadata に
Supersedes: 0007をセット 0007.mdの front-matter のみ更新 ―― 本文は無傷で残す
「本文は編集しないで」が critical で、Claude は初回によく忘れます。最初は監視を。
4. Claude がしくじったとき
Section titled “4. Claude がしくじったとき”不正確な Claude 出力の約 80% は次の 2 つの failure mode です:
Failure A ― 新ディレクトリを発明する。WORKFLOW.md にリストされていない docs/specs/ や docs/architecture/ に doc を置く。修正:
「そのパスは
WORKFLOW.md §1にない。決定木を読み直して、リストされた場所からだけ選んで」
Failure B ― 新テンプレートを発明する。docs/templates/ からコピーせずに doc を書く。結果は通常 front-matter 欠落かカスタムヘディング順。修正:
「
docs/templates/N_<name>.mdから始めて。新しい形を発明しない」
2 回続けて両方失敗するなら、auto-load ルールが拾われていない可能性大。.claude/rules/documentation.md とエディタ設定を再確認。
5. やってはいけないこと
Section titled “5. やってはいけないこと”- セッションをまたいで pentaglyph ルールを「覚えておいて」と Claude に頼ま ない ―― セッションは独立しています。auto-load ルール + §2 の 1 行プロンプトが記憶の全てです
- WORKFLOW.md の中身をプロンプトに貼ら ない ―― Claude はファイルを直接読めます。貼ると drift します
AcceptedADR の本文を Claude に編集 させない。本文が編集されたらファイルの audit-trail 価値は消えます。PR レビューで捕まえる- 「今回だけ」と auto-load ルールを 切らない。常に on であることが要点です
6. エディタバリアント
Section titled “6. エディタバリアント”--ai=cursor と --ai=copilot は等価なルールをそれぞれ .cursor/rules/docs.md と .github/copilot-instructions.md にインストールします。挙動は同一。ファイルパスだけが違います。フルマトリクスは reference/ai-targets.md を参照。
エディタフックを持たないエージェント(--ai=generic)には、ユーザーに各セッション開始時にこの 1 行を貼ってもらいます:
「
docs/AI_INSTRUCTIONS.mdを読んで、docs/を触るときは pentaglyph ルールに従って」
- tutorials/getting-started.md — 初回ウォークスルー
- how-to/prompt-cookbook.md — フルプロンプトライブラリ
- how-to/choose-the-right-template.md — どのテンプレートか迷ったとき
- start/why-pentaglyph.md — 設計思想
template/docs/AI_INSTRUCTIONS.md— AI 側の正本